2012/11/27

叙述トリック



面白かったので。

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むかし昔、ある男がある村に現れ、村人たちに言いました。

「猿を一匹1000円で売って欲しい」と。

サルは村では珍しくもなく、そこら中にいたので、村人たちはさっそく森へ捕まえに行きました。

村人たちが捕まえた何千匹ものサルを男は一匹当たり1000円で購入し、

そのうちサルの数が少なくなってきたので、村人たちは捕まえに行かなくなりました。

そこで男はサルの値段を一匹当たり2000円にすると発表しました。

この新しい発表により村人たちはまたサルを捕まえに行きました。


しばらくするとサルの数がさらに減ってきたので、村人は捕獲をやめました。

すると男の申し出は2500円へと吊りあがりました。

しかしサルの数はかなり減ってきているので、捕まえるどころか見つけるのさえ難しくなっていました。

とうとう男は値段を5000円にまで吊り上げました。

しかしながら、男はビジネスのために町へ出向かなくてはいけなくなったので、

彼のアシスタントが代わりにサルを買いつけることになりました。


男が留守の間に、このアシスタントは村人たちにこう言いました。

「今まで彼が集めてきたこの多くのサルを、あなたたちにこっそり3500円で売りますから、

明日彼が戻ったら、それらを5000円で売るといいでしょう」

村人たちはそれぞれお金を出し合って、そのすべてのサルを一匹3500円で買いました。

しかしその後、村人たちは男もアシスタントも二度と見ることはなく、

ただサルだけはそこらじゅうにあふれていました。


株式のことが少しわかるようになりましたか?

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(元ネタ)http://2cham.net/matome/62895