2011/06/25

素材


最近注目している素材がある。 

それは、 

耐久性がある上にしなやかで、 

情報を容易に記録することができ、 

東京の多くの住宅の素材として使われているかと思えば、 

一方で食品として加工されることもある。 

そして何より安価で入手することができるという、 

夢のような素材。 



それが段ボール。

2011/06/23

ささくれ


ささくれをむこうとしたら、 

コンビニのおにぎりのような感じでクルっと1周して、 

全身の皮がきれいに剥がれ落ちてしまう。 

醜くなったその身体に近づこうとする者は誰ひとりとしておらず、 

自分が「白人」としていかに優遇された生活を送ってきたかに気づく。 

そんな絶望の淵に立たされた主人公が、 

ある日1人の貧しい黒人少女に出会う。 

少女は汚らしい服を着て、 

ほんのわずかなお金のために毎日身を削って働く。 

しかしその目は輝いていて、希望に満ち溢れていた。 

彼女は主人公の唯一の理解者だった。 

お互いの夢や価値観の合う2人は、しだいに惹かれあってゆく。 

さまざまな苦難を乗り越え、 

やっとの思いで2人の幸せを手に入れた矢先、 

主人公は不治の病で死んでしまう。 

悲しみに明け暮れる黒人少女。 

しかし、奇妙な死体を前に泣きじゃくる黒人の姿に、 

同情する者は誰ひとりとしていなかった。 

「こんな肌の色でさえなければ」 

と嘆く少女は、自らの皮を剥ぎ、 

目の前の死体と同じ姿になることで、 

はじめて差別という足かせから解放されるのであった。 



っていう小説を書いたら売れるんじゃないだろうか。

2011/06/21

夜景


「東京の夜景は残業でできている」だって。 


今日も残業お疲れさまです。 


ちなみに名古屋の夜景は、夢と幸せでできています。

2011/06/19

大好きな


君と一緒にいない日々が続くと、 

とても不安になる。 


いつだって僕のそばにいて、 

いつだって僕を支えてくれた。 


君がいなければ、 

もう一人で生きていくことすらできないんだ。 


たまにはイラつくことだってあるし、 

乱暴に扱ってしまう日もある。 

浮気だってしたこともある。 


それでも君と一緒にいたいと思うのは、 

君がとても透き通った心を持っているから。 


そろそろ二週間が経つかな。 



僕のコンタクトレンズ。

2011/06/17

世界


世界というのは思ったよりも狭い。 


たとえば世界最速のジェット機に乗れば、

3時間もかからずに地球を1周できてしまうし、 

世界一高いエベレストの標高でさえ、 

距離に換算すれば陸上のトラック22周分しかない。 


世界というのは本当に狭い。 


しかしその一方で、世界にはたくさんの人がいる。 

総人口は、2011年中にも70億人を超えると予想されている。 


たとえば新しい友達を毎日10人作ったとして、 

100年間休みなく続けたとしても、 

36万5000人にしかならない。 

これは世界の人口のわずか2万分の1でしかない。 


こんなにも狭い世界の中には、 

こんなにもたくさんの人がいて、 

その中のほんの一部の人とだけ出会って、 

僕は満足な顔で死ぬんだろう。 

2011/06/12

エアコン


正直たまらない。 
そろそろ我慢の限界だ。 

日本の夏、いやまだ夏にさえなっていないというのに、 
この不快さといったらない。 

特に今年はそれは格別だ。 
節電の影響でエアコンが自由に使えない。 
自宅ではクーラーをガンガンにきかせているものの、 
やはり公の場ともなるとそううまくはいかない。 

「クーラーが使えない」というと、 
馬鹿の一つ覚えのように、 
「昔はクーラーなんてなかったんだから」 
と返す人間が周りには山ほどいるが、 
どうもそういった人種を好きにはなれない。 

あれは要するに巧妙なトリックだ。 
いや、トリックというよりも幻想だ。 
言葉のあやに惑わされるほどバカバカしいこともない。 

「昔はクーラーなんてなかったんだから」と聞いて、 
多くの人はどのような光景を想像するのだろう。 

平安時代の涼しげな貴族の暮らしだろうか。 
江戸時代のにぎやかな城下町だろうか。 
古き良き昭和ののんびりとした縁側だろうか。 

いずれにしても、 
そこには「風」があり、「涼しさ」がある。 
しかし考えてもみてほしい。 
「クーラーなんてなかった昔」はそれだけではない。 

たとえば1950年代を想像してほしい。 
クーラーは1960年代に台頭した3Cの一角を担っていたわけだから、 
50年代の時点では当然、広く一般には普及していない。 
一方で50年代は戦後復興を考える上で最も重要な10年間である。 
薄汚いビルの一室で脂汗をかきながら作業をしている姿が、 
いとも簡単に想像できる。 
もちろんクーラーは設置されていないわけで、 
この汗臭い昭和の1コマも当然、 
「クーラーなんてなかった昔」の断片に相当する。 

結局何が言いたいかというと、 
「昔はクーラーなんてなかった」と聞くと、 
平安時代や江戸時代を想像して、 
なんだか我慢できるような気になるが、 
実際の環境はむしろ1950年代のそれに近く、 
やっぱりクーラーがあるに越したことはないねという結論に至る。 

日中は明るいんだから照明なんて消して、 
その分をクーラーに回してほしい。 

そして今日もまた、 
自宅に帰るなりエアコンのスイッチを入れる。

2011/06/11

違い


僕がまだ中学生のころ、 

先生が授業中に「恋」と「愛」の違いについて語っていた。 

熱心な数学の先生。 

彼によると、 

世界にいくつもあるのが「恋」、 

世界にたった1つしかないのが「愛」、だそうだ。 



なに言ってんだこいつって思った。

2011/06/08

ことわざ


「五十歩百歩」という言葉、 
なんだか納得がいかない。 

戦の最中に戦場を放棄して五十歩逃げた兵士が、 
百歩逃げた兵士を見て笑った。 
逃げた距離は違えど、 
どちらも逃げていることには変わりない。 
程度の差はあっても本質的な違いはないという話。 

たしかにそうだと思う。 

でも、 
五十歩逃げた兵士は、 
百歩逃げた兵士に比べて、 
どこかで「逃げてはいけない」という、 
そんな気持ちが働いていたわけで、 
やっぱりそこは評価するべきだと思うんだ。

2011/06/06

疑問


好きなんだか、嫌いなんだか、 

近いんだか、遠いんだか、 

新しいんだか、古いんだか、 

高いんだか、安いんだか、 

なんだかよくわからない。 


それでいて、世界中で誰よりも知られている。 

それが、マクドナルド。

2011/06/05

きこり


「私は世界一のきこりです。昔はサハラできこりをしていました。」 

「サハラは砂漠じゃないか、なに言ってんだ。」 

「ね?」 


シンプルだけど、こういうジョーク好きだ。

2011/06/03

安定


僕の好きな言葉の1つに「安定感」というものがある。 
僕は安定しているものが大好きだ。 

たとえば、消しゴムを買うとする。 
最近はいい物がたくさん出ていて、 
軽く消せるものや、形が工夫されているもの、 
サラサラパウダーが入っているものなどたくさんの種類がある。 

しかし僕はどうしても、 
MONOの消しゴムを買ってしまう。 
小さいものでも大きいものでもなく、標準サイズのもの。 

どうしてだろう。 
たぶん、安定しているから。 

アイスクリームだってそう。 
いろいろ冒険をしてはみるものの、 
結局はバニラに落ち着いてしまう。 

お菓子だって、 
カールやかっぱえびせんに手が伸びてしまうし、 
フィギュアスケートでは、 
トリプルアクセルを観るよりも、 
織田信成の安定した着氷を観るほうが好きだ。 

安定しているものって、 
何かに突出していないことが多い。 
コレ、という強みがないことが多い。 
全体的に、なんとなく、いいね。 
そんなものが多い。 

MONOの消しゴムだって、 
バニラだって、 
カールやかっぱえびせんや織田信成だって、 
「何がいいのか」と訊かれると、 
答えることができない。 

安定感っていうのは、 
そういう曖昧な概念で、 
言葉にはできないけど、カラダではわかっている、 
とてもぼやけたフィーリング。

2011/06/01

名言


ダイエットは決してお前を裏切らない。
裏切るのはいつだってお前の方だったじゃないか。

なんだか胸にしみますね。

それに対して努力は、

裏切り者。